JZX90マークUTRDサスペンションブッシュ交換

リヤトーロッドに印を付けて元の位置を記録します。
トーロッド前側からブッシュを入れ替えます。
純正のボールジョイントがあるロッドなのでこちらも新品ベースです。
次はトーロッドリヤ側です。ブッシュがゴムで直に圧入するタイプなのでブッシュが切れやすく、コツが要ります。
テンションロッドもブッシュ交換します。
アッパーアームを分解するのにドライブシャフトを外します。
左が取り外したアッパーアームで、右がJZX100用新品です。
ブッシュの形が少し違います。
元のボールジョイントはやはりガタが出ていました。
アッパーアームはつばを切り落としてブッシュ交換します。
ブッシュを入れるのは簡単だけど、分解するまでがかなり時間がかかります。
アームを元に戻して入れ替えたブッシュの所は仮止めにします。
ドライブシャフトとサイドフランジを止めるボルトにロック剤を塗り締め付けます。

タイヤの下に台を置き接地状態でブッシュを本締めします。

アライメント調整をします。
キャンバーゲージはそれなりの値段の物ですが、トーゲージはヤフオク仕様です。(*^_^*)
このトーゲージシンプルながら正確で、アライメント調整にかかせない物となっています。
これで測定する前にフレームからのアライメントが合っているか確認して調整が始まります。

調整前
フロントトー アウト5mm 
    キャンバー左−2.4度  右−2.3度

リヤートー イン15mm
    キャンバー左−3.6度  右−3.0度

ブッシュとアライメントの効果を生かすためにリヤのキャンバーを起こしてトラクション重視、フロントキャンバーはそんなに変えずノーズのクイック感を残します。
リヤのキャンバーがかかり過ぎているので前後トーロッドを一番縮めた状態にします。
キャンバーとトーを測定。
トーイン16mm
キャンバー左−2.0度  右−1.4度
すごくトーイン、キャンバーが揃っていません。
左側がこれ以上キャンバーが起きないのでこれを基準に右側を合わせていきます。
地道に調整して測定〜そして調整〜何度も繰り返して納得いく所まで調整します。

リヤキャンバーは左−1.9度、右−1.9度
トーイン3mm
フロントはロアアームでキャンバー調整出来ますがテンションロッドが調整式でないのでキャンバーを調整するとホイルベースが変わってしまうのと、程良いキャンバーだったのでトー調整して終わります。
調整後、トー0mm
キャンバー左−2.4度  右−2.3度
調整が終わって時間があったので様子を見がてら、ドライブに行きました。
路面はウエットでどうかな?と思ったのですが、助手席に乗ってみて走ってもらい、安定性がすごく良く、ノーズの入りも良し、立ち上がりでアクセルを踏んでも簡単には滑り出さない雰囲気でした。
オーナさんもかなり満足してもらったようでサーキット本気走りしたときのインプレッション楽しみにしています。
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